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連載「(仮題)かゆいところがございますよね?」~至難の連続~
- 2018/08/23
- 連載
美容師生活30年を過ぎ、今まで関わったお客様はもう
数えきれないほどの方々とお会いしました。
それだけたくさんの人と関わると、色んな出来事は
あるものです。
そんな今までの経験の中から、笑える出来事、
笑えない出来事、人間って面白くもあり
難解で不可思議なところを面白おかしく
シリーズで綴ろうと思います。
注※内容は人に対しての侮蔑などでなく、出会い 経験させてもらい成長させて頂いた感謝の
ブログになります。内容に関するものに、深い意味はなくあくまでも経験談を書くものとします。
個人情報保護の観点から、人の名前などは 仮名とさせていただきます。
軽い気持ちで人の奥ゆかしさ、変さ、愛すべき個性などを楽しんで頂ければと思います。
シリーズ
「回想録:(仮題)痒いところがございますよね?」
~至難の連続~
弱冠23歳にして店長に昇格し、今まで自分が受けてきた
様々な矛盾何かをガラリと変えるくらいの革命心を持って
頑張ろうと活きこんでいた。
が。。。。。。。。
蓋を開けてみたら、スタッフ人数に対してまったく売り上げが上がってなく
元々生え抜きのスタッフさんたちが独立する中
外様であったマネージャーも苦戦していたようだ。
そんなことも知らずに、テンションだけが上がっていた。
スタイリストとして働いていると、お店の売上よりも個人の売り上げに
目が行きがち。「売上上げろ!売上上げろ!」と毎日蝉の声のように
言われ、もう一つ意味が分からなかったが、この店長職をする前に
木から森への俯瞰性が必要だ。
過去の売り上げを確認、なかなかボーダーラインが超えれない売り上げ
これを何とかしようとしたが、やはり生え抜きでない外様の僕にも
色んな洗礼を頂いた。
まず、お客様は地元の古くからのお客様。
そのサロンでアシスタントから上がってきた人材が昇格するのではなく
どこの馬の骨かわからん奴がいきなり来て店長となると、
「あんた誰?」となる。
そのニオイをプンプンと感じながら、マネージャーのお客様の引継ぎ業務
あと、新規のお客様の定着をすることで売り上げを上げていくしか術はない。
しかし、古くからのお客様は保守派。
全然知らん奴に施術をされるより、元からいるスタッフへ流れる。
まぁ、そりゃそうだ。
そんなことも若さゆえ気にすることなく前進あるのみ!と
意気揚々としていたが、ある古くからのお年寄りのお客様から
「はじめまして!木村と申します!Oマネージャーと変わり担当させて頂きます!
頑張らせて頂きます!」
と気に入ってもらおうと、若さと元気さでいこうとしたが、その方から
「まぁ~頑張る言うても、Oさんとはキャリアが違うからね。限界があるでしょ」
この言葉は今でも忘れられない。
応援してくれるのかと思ったら、真逆だった。
1発で心が折れた。。。。。。
当時は若さもあり、凹みより怒りしかわかなかった。
それ以来その方がサロンに来ることはなかった。
この時くらいまで、あまり物事を深く考えない楽天家だったが
徐々に複雑に絡み合う人間関係や人の本質、社会の在り方など
どちらかというと、楽しくない、めんどくさいという経験を
体感していくことになる。
要は今まで遊び半分で仕事をしてきたように思う。
自分のやっていることに責任というものがよくわかっていなかった。
大人の階段上るってこのことか?????
★今まで美容室がやっていないことを考えよう!
美容室などの一人のお客様に近い距離でお仕事をする職業は
モノを売るのではなく、お客様はその人に付くことが多い。
手が変わると技術が変わる、店が変わると雰囲気が変わる
人が変わるとすべてが変わるくらい
一人の人間の影響というものが大きい。
指名担当していたスタッフがお店を辞めると
ご指名されていたお客様の8割は来なくなる。
誰でもいいよと言って頂けるお客様は約2割と考えてる。
それくらい、引継ぎをしてもお客様は定着してくれない。
そこに重要なのは、引継ぎスタッフがお客様に認知されている
という状況。
その状況になかっただけに非常に厳しい船出となった。
お客様が楽しめる企画や、喜んで頂ける企画
驚いて頂ける企画など。
やればやるほどドツボにはまる(爆)。。。。。
自爆行為もいいとこだった。
当時の下町というのは、住んでいる方は地元の方が多く
今のようにボンボンマンションが出来て、外からの
新しいお客様の集客というのがあまりなく、
ご近所数件の美容室でのお客様の取り合い合戦。
保守的な街に、奇をてらった事って向かないんだな。。。
それよりも、もっと馴染めるものが必要だったなと
今は思う。
★何をやってもうまくいかない
色んな手を尽くすが何をやってもうまくいかない。。。。
チラシのポスティング、お客様にもっと来ていただける
アイデアなどお客様は増えることなく、うまくいって
横這いか下がるしかなかった。
毎晩のようにオーナーから売り上げの報告を聞かれるたびに
「もう、店閉めますよ(閉店)」と言われる。。。。
それは仕方がない。
何をやってもうまくいかないんだから。
とその時は考えていた。若さもありプラス思考になることなく
やさぐれていくだけ。
その時、本店建て替えのため、オーナーは縮小を考えていたようだ。
本店への吸収という形になるということで
僕は退店することにした。
約1年ほどであったが微力店長のキャリアは終わった。
続く
- 住所
- 〒552-0007 大阪市港区弁天町1-6-38オトハウス101/dd>
- 営業時間
- 火・木・金・土 AM10:00〜19:00/ 水・日・祝 AM10:00〜18:00
- 定休日
- 毎週月曜日・第1、3火曜日
- 最寄駅
- 弁天町駅
- 電話番号
- 06-6576-7009
【大阪市港区弁天町の美容室|「Marvelous Hair Make Factory」】
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