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連載「(仮題)かゆいところがございますよね?」~ありえない世界~
- 2018/08/12
- 連載
美容師生活30年を過ぎ、今まで関わったお客様はもう
数えきれないほどの方々とお会いしました。
それだけたくさんの人と関わると、色んな出来事は
あるものです。
そんな今までの経験の中から、笑える出来事、
笑えない出来事、人間って面白くもあり
難解で不可思議なところを面白おかしく
シリーズで綴ろうと思います。
注※内容は人に対しての侮蔑などでなく、出会い 経験させてもらい成長させて頂いた感謝の
ブログになります。内容に関するものに、深い意味はなくあくまでも経験談を書くものとします。
個人情報保護の観点から、人の名前などは 仮名とさせていただきます。
軽い気持ちで人の奥ゆかしさ、変さ、愛すべき個性などを楽しんで頂ければと思います。
シリーズ
「回想録:(仮題)痒いところがございますよね?」
新店舗へ移動と言われたが、なかなか進まない。。。。。
どないなっとんね~~~~ん!!と思いながら
ワガママ言ってるだけに、聞きづらい。。。。。
その後も、本店の強烈なキャラのお客様は続く。
★任侠界のお客様
当時、常連さんだった任侠界の男性の方。
もうね、顔もイカついんです。
目があぐらかいてて目を見てお話しするのも
怖い。。。。。。。
そんな男性の方から予約の電話を頂いた。
「15時ににパーマいれとって」と。
その旨を男勝りで豪快な女性スタイリストのO先輩に言うと、
「私、嫌やで!」
えっ!?・・・・・・・なんで???予約取ったし!
もう一人パートのおばちゃんも「うち、あの人入ったことないから」
えっ!?拒否!?まさかの拒否!?
するとO先輩は「私、ビラ配ってくるわ!」と言ってチャリで逃げるように出て行った
「今まで、ポスティングとかしたことないやん!!!なんで今日行くん!??」
僕と、同僚の沖君と2人だけサロンに残された。
ええっ!!!???飛び込みのお客さん来ても対応出来へんよ!!!
スタイリスト不在の午後15時前。。。。。
どうするよ!同僚の沖君と焦っていると、任侠界のお客様が来られた
僕「あの、すみません。。。今、先輩方が出払ってるので少しお待ちいただけますか???」
任「15時に来る言うとったやろ!!!どこ行ったんじゃ!!」
僕・沖「。。。。。。さ、さ、探してきます!」
僕がO先輩を探しに、その間沖君は、任侠の方をシャンプー。
実はこの沖君。物事にあまり動じないタイプ。
感情の起伏もあまりなく、おっとりというか何を考えてるかわからないタイプ。
彼に、任侠さんを任せ、先輩Oさん探しへ。
おった!!!おったぞ!!!
ポスティングしてるO先輩を見つけ
「Oさん、任侠さん来てブチ切れしてます!!!どうにかしてください!」というと
O「チッ・・・・何で私ばっかり。。。。。」と渋々サロンに帰る。
このOさん。前述したように、女性でありながら豪快で面白い人。
キャラ立ちが凄く、ギリギリの接客をされます。なので人によっては好き嫌いが
はっきりする先輩。
Oさんが好きな人はカリスマのように思い指名も多く、
逆に嫌いなお客様はOさんの存在が大きすぎて失客することも多かった。
そのOさんが任侠さんのパーマをかけることに。。。。
すると任侠の方でもOさんワールドに引き込まれ
ニコニコしながらお話をされます。「さっきのブチ切れどこいったんや!」
といった具合に。
Oさんの豪快さはこの任侠さんにも伝わり、任侠さんがOさんに下ネタを言うと
O「アホちゃうか!」と言ってはさみで頭をポンと叩く」汗・・・・・・・
でも任侠さんはニコニコご機嫌。
それ以後、任侠さんはOさんが指名になる。
[スピンオフ]
実は、この任侠さんの奥様もなかなかの強烈な人。
それ以前に、支店の方で任侠さんのお子さんの前髪を先輩が切り過ぎたようで
任侠さんの奥様がブチギレ。怒るだけならまだしも
「おいっ!お前ら!ここから一歩も出るな!!」といって
スタッフを軽く軟禁。。。。。
「電話貸せ!」といって若い衆を呼び出した。。。。恐
すると若い衆が来て、事情を説明。
奥様はそのまま電話で、ご主人の任侠さんに電話
お子様の前髪を切り過ぎた件を伝えると任侠さんは
「辞めとけ。」といって事なき得たという話を先輩から聞いた。
今やったら事件もいいとこです。。。。。
★ただただエロ親父客
こういった古くからの下町サロンはご近所さんのおかげで成り立っているわけです。
なので、ある意味お客様第1主義的な要素が強く、それ美容師の仕事と関係ないやん!
といったことも頼まれるのである。そんな下町のサロンで、考えられないお客様がいた。
男性客のおじさんMさんである。
前項に出てきた同僚のYがいつもMさんの予約が入ると、「もぅ~嫌や!」
何故かというと、毎回シャンプー中にYのお尻を触るらしいのです。。。。。
いやいやいや、夜のお店じゃないで????
当時の女性美容師は、水商売というイメージで取られてたことは確かにありました。
職業蔑視的な部分も薄っすらありました。
前述したように、Yは思ったことをかみ砕くのではなくそのまま出す女子だったので
ある日、またMさんにお尻触れた時についに言いました。
「ええ加減にしてください!!!そういう店じゃないんですよ!!!」
まぁ~そりゃそうだ。
Mさんは、「減るもんじゃなしええやないか!」とニタニタ笑うのでした。
今考えてもそうですが、当時も僕の中ではありえないサロンだ。。。。と思った。
今だったら、確実にセクハラ・パワハラで通用するだろう。
つづく
- 住所
- 〒552-0007 大阪市港区弁天町1-6-38オトハウス101/dd>
- 営業時間
- 火・木・金・土 AM10:00〜19:00/ 水・日・祝 AM10:00〜18:00
- 定休日
- 毎週月曜日・第1、3火曜日
- 最寄駅
- 弁天町駅
- 電話番号
- 06-6576-7009
【大阪市港区弁天町の美容室|「Marvelous Hair Make Factory」】
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