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連載「(仮題)かゆいところがございますよね?」~接客の謎~

  • 2018/08/02
  • 連載
美容師生活30年を過ぎ、今まで関わったお客様はもう
数えきれないほどの方々とお会いしました。
それだけたくさんの人と関わると、色んな出来事は
あるものです。

そんな今までの経験の中から、笑える出来事、
笑えない出来事、人間って面白くもあり
難解で不可思議なところを面白おかしく
シリーズで綴ろうと思います。

注※内容は人に対しての侮蔑などでなく、出会い 経験させてもらい成長させて頂いた感謝の
 ブログになります。内容に関するものに、深い意味はなくあくまでも経験談を書くものとします。
個人情報保護の観点から、人の名前などは 仮名とさせていただきます。
軽い気持ちで人の奥ゆかしさ、変さ、愛すべき個性などを楽しんで頂ければと思います。

シリーズ

「回想録:(仮題)痒いところがございますよね?」

先輩の厳しい指導の下、お客様にシャンプーに入れることになり
慣れつつありお客様とのコミュニケーションを取れることにも慣れてきました。

当時勤めていたサロンは、黙々と仕事をしていると
営業中に先輩から注意を受けます。


「木村さ~ん!!3番でお願いします!!」


※暗号に関しては控えさせて頂きますw

今もあるのかわかりませんが、お客様にわからない暗号がありました。
番号で指導されるわけです。営業状況に応じその都度番号で指示されます。


僕の1年先輩に内川(以下仮名)という先輩がいました。
彼は僕同様、どちらかといえばドン臭いタイプでだいぶ天然。
今でいうKYで絡みづらい人でした。
その内川氏がやたらと僕に指示をしてきます。




「木村さ~ん!6番でお願いします!」


「木村さ~ん!2番でお願いします!」


いちいちうっせぇ~なっ!!(怒)






僕は、内川氏があまり得意ではなかった。
何故、苦手だったか?


【ワンポイント】
内川本人が、他の先輩から突っ込まれ
当時の僕から見てもドン臭い割に
僕にイチイチ指示してきます。
現に、彼の指示に従いやった仕事を
他の先輩に叱られるということもあり
「お前が出来てないのに、偉そうに言うなよ!」

という気持ちが強かったからです(爆)

特に指示された暗号が、3番です。
この暗号3番のみお教えします。
3番とは。。。。。。。。






「お客様と会話をしなさい!」



です。


このブログをご覧の皆さんも経験があるかと思いますが
美容室に行くと、

■無駄に話しかけられる

■出た!いつもの「今日はいい天気ですね?」パターン!

■今からどこ行こうが勝手じゃないか!

■家族構成聞いてどうする!?

■アンタの趣味の話なんか興味ねぇ~わ!!


安定のお声かけとでも言いましょうか
少なくとも、今から30年以上前からも
「お客様としゃべりんさい~」という
誰が作ったかわからないマニュアル的な
人によってはストレスでしかないお声かけはあったのです。

とは言われるものの、いきなり「お客様と会話してください!」
というムチャぶりもなかなかキツイわけです。。。。。。




だって、ノリのお客様なら会話ってスムーズに行きますが
会話が苦手な方もいるし、静かに過ごしたい方もいるだろうに
しかも、顔の怖い憮然としたおばちゃんに
話しかけるって、かなりの勇気がいる。





それと、何を話せばいいの???ってやつ。
毎回毎回、「今日はいい天気ですね?」「雨がよく降りますね?」から
入る会話って続かないのよ。次の話の展開が難しいのよ。
言うて終わりみたいな。


それを促してくる内川。
そんな内川も他の先輩から


「内川さん!!3番でお願いします!!」


(心の声)

「お前も言われとるやんけ!!」

でも、このマニュアルを否定しているのではなく
近年、価値の多様化が進み杓子定規な接客は
薄れ、お客様の雰囲気や気分をくみ取り
接していくというシフトに代わって行くのが
顧客満足の一つと言われている。


メンタリストDAIGOじゃないんやから
そんな簡単な問題じゃね~わ!!






続く。






【大阪市港区弁天町の美容室|「Marvelous Hair Make Factory」】

住所
〒552-0007 大阪市港区弁天町1-6-38オトハウス101/dd>
営業時間
火・木・金・土 AM10:00〜19:00/ 水・日・祝 AM10:00〜18:00
定休日
毎週月曜日・第1、3火曜日
最寄駅
弁天町駅
電話番号
06-6576-7009

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